呪術廻戦の最強キャラクターとして知られる五条悟。
戦闘時や普段の生活でも必ず目を隠していることから、多くのファンが「なぜ目隠しをしているのか」という疑問を持っています。
実は、目隠しの理由は、彼が持つ特殊能力「六眼」と深い関係があるのです。
今回は、五条悟が目隠しをする理由や使用するアイテムの種類、目隠しを外す重要なシーン。
さらに他の呪術師たちとの比較まで、目隠しにまつわるすべての謎に迫ります。
五条悟とは？
五条悟の六眼の能力とは
五条家に代々伝わる特異体質の六眼は、同時期に2人の保持者が存在できない特別な体質です。
六眼の最大の特徴は、呪術の流れを視覚的に認識できる点にあります。
高性能なサーモグラフィーのように呪力の動きを捉えることができますが、情報量が多すぎるため、五条は普段から目を隠して使用していました。
それでも周囲の状況を完璧に把握できる能力を持っています。
六眼の能力は以下の3つです。
- 呪力を緻密にコントロールできる
- 無下限呪術を自在に操作できる
- 呪力の消費がほとんどない
また六眼は、相手の術式の効果を推測することも可能です。
ただし、複雑な術式の場合は完全な把握が困難な場合もあります。
六眼と無下限呪術は五条家の血筋に受け継がれてきましたが、両方の能力を持つ存在は非常に珍しいのです。
無下限呪術の仕組みと使い方
五条が使用する無下限呪術は、日常に存在する無限を現実世界に具現化する術式です。
この術式は以下の5つの強力な技を持っています。
- 無限バリアによる防御 無意識でも展開可能な防御バリア
- 術式順転「蒼」：対象を無限に吸い込む
- 術式反転「赫」：対象を弾き飛ばす
- 虚式「茈」：上記2つを組み合わせた超破壊技
- 領域展開「無量空処」 ：人間の知覚と情報伝達を無限ループさせる特殊空間を作り出す
無下限呪術の使用には原子レベルでの呪力操作が必要不可欠です。五条は六眼の能力によってこの緻密な操作を実現しています。
目隠しアイテムの種類と使い分け
黒い布のアイマスク
五条の代名詞とも言える黒い布の目隠しは、原作やアニメの登場シーンの約7割を占めています。
戦闘時や日常生活でもこのスタイルを見かけることが多いため、多くのファンにとって最も馴染み深い姿です。
作者の設定によると、目隠しアイテムの使用に特別なルールはありません。
五条は気分や状況に応じて使い分けているようです。
サングラスを使う場面
呪術高専の学生時代から愛用している丸型の黒サングラスは、通常のサングラスとは異なる特殊な素材で作られています。
京都姉妹校交流会の野球シーンで初めて登場したこのアイテムは、完全な遮光性を持っていました。
また、五条は高専時代にこのサングラスを頻繁に使用しています。
教師になってからは黒い布の使用が増えたことから、時期によって好みの変化があったのではないでしょうか？
包帯の使用シーン
呪術廻戦0巻でのみ登場する包帯による目隠しは、貴重なスタイルです。
包帯の使用理由や背景は現時点で明らかになっていませんが、作者の芥見氏は「作画の効率化」を考え黒いマスクに変更したと語っていました。
なお、五条の目隠しアイテムは以下の順序で変遷したと推測されています。
- サングラス時代（学生期）
- 包帯時代（0巻の時期）
- 黒い布時代（教師となった現在）
目隠しの意味や各アイテムの使用理由については、今後の展開で明かされる可能性があります。
五条悟が目隠しを外す場面
虎杖に領域展開を教えるとき
五条悟が初めて目隠しを外したのは、虎杖悠二に領域展開「無量空処」を教えるシーンです。
単行本2巻の15話で描かれたこの場面は、常に目隠しをしていた五条の素顔が初めて明かされる印象的な瞬間となりました。
普段は隠されている碧眼を見せることで、読者に衝撃を与えた重要なシーンです。
五条の本気度が伝わる場面として、印象に残っている方も多いでしょう。
京都姉妹校との交流会のシーン
五条悟が2度目に目隠しを外したのは、京都姉妹校交流会で敵の結界に学生たちが閉じ込められた場面です。
五条だけが侵入できない特殊な結界でしたが、目隠しを外すことで一瞬で破壊することに成功しました。
この出来事は、五条が目隠しを外して本気を出すことで、いかなる障壁も突破できる圧倒的な力を持っていることを証明するシーンとも解釈出来ます。
禪院甚爾との戦闘シーン
過去の禪院甚爾との戦いで、五条悟は3度目の目隠しを外しています。
最初の戦闘では敗北を喫しましたが、その死をきっかけに能力が覚醒し、二度目の戦闘では勝利を収めました。
まだ学生だった五条の幼さが残る表情は、現在では見ることのできない貴重な一面として描かれています。
また、この戦いは、現在の五条が「最強」と呼ばれるようになるきっかけとなった重要な出来事です。
渋谷事変のエピソード
渋谷事変で四度目の素顔を見せた五条悟は、過去最高の本気度で戦いに臨みながらも、最終的に封印されてしまいました。
目隠しを外して全力を出したにもかかわらず、予想外の結末となったのです。
しかし、五条の封印は純粋な力の差ではなく、夏油傑との深い因縁が大きく影響していました。
人外魔境新宿決戦
五条が最後に素顔を見せたのは、人外魔境新宿で伏黒恵の体を乗っ取った宿儺との決戦時でした。
五条は反転術式や領域展開を巧みに使い、宿儺を追い詰めていきます。
235話では虚式「茈」を放って宿儺の魔虚羅を消滅させ、宿儺自身も瀕死状態に追い込みました。
しかし、宿儺は魔虚羅から着想を得た新たな技で空間そのものを分断。
予想もしなかった一撃により、五条は死亡という運命を迎えることになりました。
人外魔境新宿での戦いは、両者の技の応酬や戦略の駆け引きなど、見どころの多い激戦です。
最強の術師と言われた五条の最期を飾るにふさわしい壮絶な一戦となっています。
他の目を隠すキャラクターとの比較
①一級呪術師・七海健人
七海健人が目を隠す眼鏡をかける理由は、呪霊との不必要な戦闘を避けるためと考えられています。
なぜなら、呪霊の中には視線に気づくと襲いかかってくるものが多いからです。
七海は五条の1年後輩で、「脱サラ呪術師」や「ナナミン」の愛称で親しまれ、特徴的な眼鏡と七三分けがトレードマークとなっています。
術式「十劃呪法」は、対象の7:3の比率の点に弱点を作り出す能力です。
そのため、相手にどの部位を狙っているか判別させないために、眼鏡をかけているとも考えられます。
②一級呪術師・冥冥
冥冥が簾のような前髪で目を隠している理由も、他の呪術師と同様に呪霊との不要な戦闘を避けるためと考えられています。
五条の先輩呪術師である冥冥は、「黒鳥操術」でカラスを操り、視界を共有できる術式の使い手です。
そのため、目を隠しているのはカラスと視界を共有できるよう、冥冥が自身にかけた縛りとも考えられます。
③一級呪術師・夜蛾正道
夜蛾正道がサングラスをかける理由は、単純に学長としての威厳を保つためです。
懐玉・玉折編をみる限り、学生時代の担任時代にはサングラスをかけていませんでした。
また、過去編でも夏油から、「次期学長ってんで浮かれている」と語られています。
そのため、夜蛾がサングラスをかけているのは、「学長」という威厳を保つ。
学長という立場に浮かれてかけ始めたという、2つの理由が考えられます。
まとめ
五条悟の目隠しは、単なるファッションではなく、六眼の特殊能力を制御するための重要なアイテムです。
黒い布、サングラス、包帯と3種類の目隠しを状況に応じて使い分け、戦闘や日常生活を送っています。
目隠しを外すシーンは物語の中で5回あり、それぞれが重要な転換点となっていました。
他の呪術師たちが呪霊との戦闘を考え目を隠すのに対し、五条の場合は膨大な情報量から身を守る役割を果たしています。
この違いは、六眼という特異な体質を持つ五条ならではの特徴です。
目を隠すという共通点を持ちながらも、その理由は呪術師それぞれの個性や能力に応じて異なるのです。
