乙骨憂太は、五条悟も超える呪力量を持ちながら、他者の術式をコピーできる、特級術師です。
本記事では、特級呪術師、乙骨憂太の能力と特徴を詳しく解説します。
「リカ」との連携や、領域展開「真贋相愛」など、その力の全貌に迫っていきましょう。
乙骨憂太の基本情報とキャラクター紹介
プロフィール
年齢 | 17歳(留年) |
誕生日 | 3月7日 |
等級 | 特級呪術師 |
出身地 | 宮城 |
術式 | リカ、模倣 |
領域展開 | 真贋相愛(しんがんそうあい) |
特技 | ネリケシを作るのが上手い |
好きな食べ物 | 塩キャベツをゴマ油で |
苦手な食べ物 | ステーキの脂身 |
ストレス | 同級生に会えない |
乙骨憂太は呪術高専・東京校の2年生で、真希・狗巻・パンダと同じクラスです。
単行本0巻と劇場版『呪術廻戦0』では、物語の主人公を務めていました。
0巻の最後に特級過呪怨霊・祈本里香の解呪に成功したことで、1度は4級術式へと降格しています。
しかし、その後わずか三ヶ月で特級術師への返り咲きを果たし、五条悟に次ぐ実力者として認められました。
術式「模倣(コピー)」の詳細と発動条件
模倣(コピー)の能力と特性
乙骨の術式は、他者の術式をコピーできる、「模倣(コピー)」です。
乙骨の術式は、リカと接続している5分間だけ、他者の術式を完全にコピーして使用できます。
時間制限はあるものの、強力な能力であり、特級認定された大きな要因です。
ただでさえ五条を超える膨大な呪力を有しているのに、そこへ無数の術式が加わった際の強さは、言うまでもないでしょう。
発動条件の具体例
乙骨の術式は、相手の身体の一部を取り込むことで術式コピーの条件を満たすことができます。
そして宿儺戦にて、取り込む身体の部位が術式に与える影響力によって、コピーの精度が変わることも明かされていました。
なお、取り込まれた部位が反転術式で治されると、触媒としての価値がなくなり、コピーした能力は喪失するようです。
現在使用可能な模倣術式一覧
乙骨が現在コピーできると確認されている術式は以下の通りです。
術式名 | 元の使用者 | 術式の効果 |
呪言 | 狗巻棘 | 呪力を込めた言霊で相手を呪う |
式神術 | ドルゥヴ・ラクダワラ | 式神の軌跡を領域として操る |
空操作 | 烏鷺亨子 | 空間を自在に操作する |
邪去侮の梯子 | 来栖華 | あらゆる術式を無効化する |
G戦杖 | シャルル・ベルナール | 武器に血が溜まるほど遠い未来が視える |
捌 | 両面宿儺 | 対象の強度と呪力量に応じた最適な斬撃を放つ |
不明 | 羂索 | 脳を入れ替えることで相手の身体を乗っ取る |
作中では、上記の術式をコピーして戦闘するシーンが描かれていました。
中でも、烏鷺亨子の術式と、狗巻の呪言は使用回数が多く、印象に残っている方も多いのではないでしょうか?
「リカ」と乙骨憂太の関係性
「リカ」の正体と能力
折本里香の成仏後、乙骨に残された外付け術式と呪力の備蓄体がリカです。
指輪を介して接続することで、5分間限定で術式の使用や完全顕現、呪力供給が可能になります。
そのため、普段は完全な姿を見せることはなく、必要に応じて体の一部だけを具現化させているようです。
実際、虎杖との戦闘や黒沐死から市民を守る場面では、リカの腕や頭部のみが出現する部分顕現の状態でした。
外付け術式としての役割
リカの完全顕現時には、胸元に格納した大量の武器を、乙骨へ供給できるようになります。
また、素体の戦闘力も向上し、石流の呪力すら弾く強靭な防御力を誇っていました。
格闘能力も高く、石流との肉弾戦でも互角以上の力を発揮しています。
さらに、呪力の高出力指向放出を行うことも可能です。
屈指の呪力放出量を誇る石流と比べると最大出力はやや劣りますが、リカ単独でも強力な攻撃を繰り出せます。
反転術式の概要と使用方法
反転術式の基本的な仕組み
反転術式は負のエネルギーである呪力を掛け合わせることで、正のエネルギーを生み出す術です。
数学における「マイナス×マイナス=プラス」と同じ原理で機能します。
頭部で生まれた正のエネルギーを、頭から体へ送ることで治癒が可能となるのです。
ただ、呪力のアウトプットは圧倒的な効果を発揮しますが、膨大な呪力を消費するため、連続使用は困難となります。
なお、乙骨は自身と他者の両方を治療できる稀有な術師で、この能力を持つ呪術師は現在、家入以外には存在しません。
五条悟でさえ、他者の治療は不可能とされています。
使用可能な場面と応用例
反転術式の治癒力を利用して、死亡したように見せかけることが可能です。
例えば、乙骨は虎杖に一度致命傷を与えた直後、一瞬で治癒することで、仮死状態に見せかけていました。
また、正のエネルギーは、負のエネルギーである呪霊を一瞬で消し去る力を持っています。
この力を活かして、仙台コロニーにおける黒沐死との戦いでは、体内に正のエネルギーを注入することで、黒沐死を瞬殺していました。
領域展開「真贋相愛」の効果と特徴
領域の効果と演出
乙骨の領域展開「真贋相愛」は、新宿決戦編249話で宿儺との戦いにおいて初めて披露されています。
領域内では、地面には無数の刀が刺さり、水引の装飾が特徴的な空間が展開されていました。
この領域内では、今までコピーしてきた術式が、刀にランダムに内包され、刀を通して術式を発動可能となります。
一つの刀につき、一度限り術式を発動できますが、刀は無数にあるので基本的に何度でも使用可能です。
さらに、領域内でのリカの使用や、コピーした術式を1つ選択し、領域に必中術式として付与できます。
発動時の掌印
乙骨の領域展開時には、左手を握り締め右手を前に出す独特の掌印を結びます。
実は、その掌印が「荼吉尼天印」に酷似しているのです。
そして、荼枳尼天の起源であるインドのダーキニーは、空を飛び人肉を食らう魔女とされています。
乙骨に遺された「リカ」にもダーキニーの要素が見られることから、掌印に「荼吉尼天印」が採用されている可能性があるでしょう。
呪力量と乙骨憂太のポテンシャル
五条悟を越える呪力量
乙骨の呪力量は、あの五条悟を上回るとされています。
その圧倒的な呪力量に裏打ちされた耐久力は、「巨大な水槽をノックしているよう」とすら形容されていました。
ただ、五条は六眼のお陰で呪力ロスが限りなく少ないため、呪力切れを起こす心配はないようです。
一方乙骨は呪力の使い方が雑なため、呪力切れを起こすことも珍しくありません。
まとめ
乙骨憂太は、五条悟をも超える呪力量を持つ特級呪術師として、現代最強の実力者の一人です。
リカという外付け術式と、他者の術式をコピーできる模倣能力を駆使して戦います。
5分間という制限はあるものの、術式のコピーや反転術式による治癒、領域展開「真贋相愛」など、多彩な能力を使いこなしていました。
呪術高専の二年生でありながら、既に呪術界の最前線で活躍する重要な戦力となっています。