「推しの子」のヒロイン、有馬かなの死亡説は常々噂になります。
B小町からの卒業を決意した有馬かなの状況は、命を落とした星野アイと重なる部分があったからです。
他にも島政則監督とのスキャンダルや、そして五反田監督の意味深な発言など、さまざまな伏線が張られています。
本記事では有馬かなの今後と死亡説の真相について、詳しく解説します。
有馬かなは死亡したのか?
有馬かなのプロフィールと現状
結論から言えば、有馬かなは最終回まで生存しています。
アクアが亡くなり心に大きな傷を負いましたが、なんとか立ち上がりルビーやMEMちょとともに芸能界での活動を再開しました。
そして、新生B小町が開催したドーム公演には、黒川あかねと共に観客として姿を見せています。
後日談を描いた小説では、アクアの死を受け止めながらも、「アクアの推し」になることを死ぬまで目指し続けることを決意しました。
有馬かなの死亡フラグの真相
有馬は先輩女優からの誘いで参加した飲み会で、島政則監督と出会います。
当時、映画界で最も注目を集めていた島監督からのお誘いに、有馬かなは無視できない状況に追い込まれました。
島監督との親密な会話の後、有馬かなは監督の事務所に招かれます。
事務所は女性との密会のために用意された場所でした。
有馬かなはその状況に気付きながらも、仕事獲得のチャンスとして飛び込みます。
行為の直前、有馬かなはアクアのことを思い出して涙を流し、島監督の誘いを断りました。
しかし週刊誌によって島監督の事務所への出入りを撮影されてしまい、記者から追及を受けることになります。
しかし、有馬かなを救うため、アクアがアイの子供であるという情報をマスコミへ代わりに提供したため急死に一生を得ました。
ただ、スキャンダルが世間に広まっていれば、黒川あかねと同様に有馬かなも自殺未遂に追い込まれていた可能性があります。
有馬かなの死亡フラグと今後の展開
映画「15年の嘘」の制作が関係している
結論から言えば、映画編以降は有馬かなの死亡フラグは、かなり薄くなっていたと言えます。
その理由1つ目が「15年の嘘」の存在です。
「推しの子」第9章では、星野アイの人生を描いた映画「15年の嘘」が制作されています。
映画では、星野アイ殺害事件における少年A(カミキヒカル)の真実が描かれ、制作スタッフ全員がその内容を把握してました。
そのため、カミキヒカルの真意を理解する人物が増え、有馬かなだけが真実を知り生命が脅かされる危険性は減少したと言えるでしょう。
黒川あかねとの関係性
有馬が死亡する可能性が低い2つ目の理由は黒川あかねの存在です。
黒川あかねは、アクアの復讐計画について深く関わるキーパーソンです。
アクアに対する強い思いを持つ黒川あかねは、アクアを守るため、自身で復讐を果たすことも検討していました。
そのため、カミキヒカルにとっても、あかねは要注意人物として見られています。
このようにシリアス面のキーは黒川あかねが担っているため、有馬かなが復讐の標的になって命を落とす可能性は低いでしょう。
五反田監督のセリフと発言
ただ、有馬かなの死亡フラグが0になったわけではありません。
最も有名なフラグとしては、五反田監督のセリフが挙げられます。
五反田監督は有馬かなの子役時代から見守り続けてきた人物です。
B小町での活動を楽しむ有馬かなの姿を見た五反田監督は「有馬かなは何があっても星野ルビーを絶対に守るさ」という意味深な発言をしています。
単純な解釈では、有馬かなが大切な友人ルビーの味方であり続けるという意味です。
一方で別の視点では、ルビーの命が危険にさらされた際に、有馬かなが自身を犠牲にして守るという意味にも受け取れます。
そのため、五反田監督の発言の意味が後者である場合、有馬かなの死亡展開の可能性も否定できません。
有馬かなが炎上した理由と死亡フラグの背景
スキャンダルや炎上の詳細
有馬かなの炎上は複数の出来事が重なって発生しています。
まず、島政則監督とのお泊まりデート報道を避けるため、アクアは自身とルビーが元B小町アイの隠し子であるというバーター記事を週刊誌に提供しました。
この行動の結果、アクアとルビーの関係性にヒビが入ります。
しかし、救ってもらった有馬からの、事務所やアクアへの謝罪が不十分だったため、読者から「自分のことしか考えていない」と批判を受けました。
また、第165話では、アクアの葬儀での有馬かなの振る舞いが新たな波紋を呼びます。
葬儀に参列した有馬かなは、棺の中のアクアの遺体にビンタをしました。
以前「死んだらビンタして口汚く罵ってやる」と宣言した通りの行動でしたが、遺体への不敬な行為として読者から非難を浴びます。
このように、物語終盤ではどこか常識やモラルに欠ける有馬の行動が目立ったため、有馬は定期的に炎上していました。
死亡フラグが立った原因の振り返り
有馬の死亡説が強く囁かれるようになったのは、有馬の「B小町からの脱退」も少なからず影響しています。
有馬かなは新生B小町での活動を続けながら、女優としての道を選択し卒業を決意しました。
そして、卒業ライブを控えた有馬かなの状況は、東京ドーム公演前に命を落とした星野アイと類似しています。
星野アイ殺害の有力容疑者とされるカミキヒカルは、アクアとルビーに強い執着心を示しています。
カミキヒカルが星野アイと同じタイミングで有馬かなを狙うことで、アクアとルビーに精神的な苦痛を与えようとしたかもしれません。
有馬かなが今後死亡する可能性はあるのか?
主要キャラクターとしての重要性
漫画「推しの子」ではアクアの復讐を軸に、芸能界での成長とラブストーリーが描かれています。
そして、有馬かなは復讐劇のサスペンス要素よりも、人間関係や恋愛を描くヒューマンドラマの部分で重要な役割を担っていました。
物語の暴力的な展開との関連性が薄いため、有馬かなの死亡可能性は比較的低いと考えられます。
むしろ、有馬よりも復讐の代行も辞さないあかねの方が、強く死亡説が取り沙汰されていました。
カミキヒカルとの関わりと復讐計画
映画「15年の嘘」はアクアが脚本と出演で関わる作品です。
映画にはアクアの復讐対象であるカミキヒカルの罪と真実が描かれており、カミキヒカルの本質を理解する人々が増加しています。
カミキヒカルのターゲットになり得る人物が増え、カミキヒカル自身も行動が制限される状況となったため、有馬かなが命を落とす可能性は低下しています。
まとめ
有馬かなは死亡説が囁かれていましたが、最終的には最終回まで生存しています。
死亡フラグと見られる状況もありましたが、有馬かなは物語のサスペンスよりも恋愛要素を担う重要なキャラクターでした。
想い人であるアクアが死亡するなど悲しみも降りかかりましたが、アクアの葬儀後もなんとか芸能活動を継続し、女優として活躍しています。