トガヒミコは敵(ヴィラン)連合の少女メンバーとして登場し、血液を飲んで相手に変身できる個性の持ち主です。
可愛らしい見た目とは裏腹に危険な性格を持ちながら、最終的には麗日お茶子との深い絆を育み、命を懸けた救出で自身の生涯を閉じました。
本記事では、トガヒミコの基本プロフィールから最期の戦いまでを詳しく解説していきます。
トガヒミコのプロフィールと背景
トガヒミコ(トガちゃん)の基本プロフィール
トガヒミコはセーラー服と2つに結んだお団子頭が特徴的な少女です。
可愛らしい見た目と性格に加えて、血液を愛する少女という独特な一面を持っています。
個性を使用する際は対象者の血液を吸引する必要があり、尖った犬歯が印象的な顔立ちから吸血鬼のような雰囲気を醸し出しています。
恋愛や友人との会話など、普通の女子高生と変わらない関心事を持っていますが、発言内容は独特な世界観に基づいているため、周囲からは異質な印象を持たれています。
ヴィランになるまでの過去とその理由
トガは連合に所属する前から、連続失血死事件の容疑者として指名手配されていました。
個性の影響で幼少期から血液への強い関心を持っていた事実が、現在の状況につながっています。
血液への関心は徐々にエスカレートし、好意を持つ相手の血液を摂取したいという欲望へと変化していきました。
最終的に中学生時代、同級生の男子生徒をナイフで切りつけ、傷口からストローで血液を吸引するという事件を起こしてしまいます。
事件以降は逃亡生活を送り、身を隠しながら生活を続けてきました。
トガヒミコの個性「変身」と覚醒のエピソード
トガヒミコの有する個性「変身」は、対象者の血液を経口摂取することで、その人物と同じ姿に変化する能力です。
コップ1杯分の血液摂取で約24時間の変身が可能。
ただ、外見や声、服装まで完全に再現できる一方で、個性まではコピーできないようです。
しかし、異能解放軍との戦闘中で、キュリオスに追い詰められた際に、変身元の個性も使用できるようになりました。
ただ、覚醒により強化された変身能力には、お茶子やトゥワイスのように好意を持つ相手の個性しか使用できないという制限があります。
トガヒミコの死亡に関する詳細
トガヒミコは本当に死亡したのか?
トガヒミコは、最終決戦におけるお茶子との一騎打ちの末、命を落としました。
トガは必死にお茶子を突き放そうとしますが、お茶子は瀕死の重傷を負ってもトガとの和解を諦めません。
そんなお茶子の姿に心を打たれたトガヒミコは、お茶子の姿に変身し、自身の血液をすべて相手に輸血することを選択しました。
トガヒミコの死亡シーンまでの経緯
最終決戦において、黒霧のワープによってお茶子とトガヒミコは対峙することになりました。
トガは亡き仲間トゥワイスの姿に変身し、個性「二倍」を駆使して『哀れな死の行進(サッドマンズデスパレード)』を発動させます。
大量のトゥワイス達がヒーロー陣営を襲う中、お茶子は本物のトガヒミコを見つけ出そうと奔走しました。
そして、本物のトガを見つけたお茶子は、必死に対話を呼びかけます。
しかし、トガのヴィラン連合という居場所を守りたい気持ちは揺るがず、お茶子を突き放しました。
更に、大切な仲間たちを次々と失い、捕らえられていく現状に怒りが限界に達したトガヒミコは、お茶子を突き刺します。
トガヒミコの死亡に関する詳細
トガヒミコの死亡原因(輸血)とその背景
致命傷を負わされるもお茶子は、なおもトガの手を離そうとしませんでした。
個性の影響で好意や可愛らしさを抑圧せざるを得なかったトガヒミコにとって、お茶子の受容的な態度は大きな意味を持ちました。
不気味と形容されることの多かった笑顔を、「世界一可愛い」と褒めてもらったトガヒミコは、穏やかな表情を見せます。
致死量の出血により倒れ込むお茶子を目の当たりにし、トガヒミコは輸血を決意しました。
ヴィラン連合が作り出す世界に生きやすさを感じながらも、お茶子の死だけは避けたいという強い思いが芽生えたのです。
お茶子との触れ合いで心が軽くなったと語るトガヒミコは、涙を流しながら感謝を述べました。
好きなように生きてきた少女は、お茶子との出会いで真の「好き」を知り、これまでとは逆に、好きな相手へ血液を分け与えることを選択して息を引き取ります。
トガヒミコの死亡は確定か?復活の可能性を考察
結論から言うと、トガヒミコの復活の可能性はありません。
お茶子との戦闘後は、輸血の最中に意識を失ったシーンのみが描かれていました。
しかし、その後のストーリーでお茶子が「ヒミコちゃん私のせいで死んじゃった」と発言しています。
そのため、トガヒミコの死亡が確定的と言っていいでしょう。
トガヒミコと他キャラクターとの関係
トガヒミコが麗日お茶子に与えた影響
最終決戦後、A組の生徒たちは街の復興作業に取り組んでいましたが、お茶子の様子は少し違っていました。
トガヒミコの死に対する強い自責の念を抱えていたのです。
しかし、デク達の励ましによって、お茶子は前に進む力を取り戻します。
そして最後の戦いから8年後、お茶子は個性カウンセリング拡張計画のため、全国の小学校を巡っていました。
従来の個性カウンセリングは社会適応を重視するあまり、トガヒミコのように自分の本質を抑圧せざるを得ない子どもたちを生み出す結果となっています。
お茶子は第2のトガヒミコを生み出さないよう、新たなカウンセリング計画を推進していました。
トガヒミコと緑谷出久の関係
トガは出久と初めて出会った際に、初恋の相手とそっくりな見た目と、傷だらけの姿に魅せられ一目惚れしました。
出久との初対面で一目惚れした彼女は、ケミィの姿を借りて積極的なアプローチを仕掛けたりしています。
最終決戦では、出久をワープゲート内に引き摺り込み、戦闘中に告白するなど大胆なアプローチをしていました。
トガヒミコとトゥワイスの絆
トゥワイスはトガヒミコと同時期に連合に加入したメンバーです。
14歳の年齢差を感じさせない親密な関係を築き、「仁くん」「トガちゃん」と呼び合う仲になりました。
トゥワイスは個性「二倍」による自己肯定感の崩壊で不安定な性格となりましたが、トガヒミコはその全てを受け入れています。
トゥワイスはトガヒミコへの好意から「結婚してくれ」と求愛することもありました。
トガヒミコと死柄木弔の関係
ヴィラン連合のリーダー、死柄木弔は青年です。
自己表現を否定しない死柄木に対して、トガヒミコは親しみを感じ、「弔くん」と呼んでいます。
死柄木は彼女を「破綻者」や「ガキ」と呼びながらも、能力や考え方を評価し、重要な仲間として認めていました。
トガヒミコの最後の戦いの詳細
群訝山荘跡でのトガヒミコの活躍
出久への攻撃は、お茶子と梅雨の2人に阻まれ失敗に終わりました。
トガヒミコは保管していたトゥワイスの血液を使用して変身し、個性「二倍」で無限増殖を実現させます。
黒霧の個性「ワープゲート」を利用して逃亡を試みるトガヒミコですが、お茶子も同じゲートを通って追跡を続けました。
トガヒミコが亡くなったはずのトゥワイスの姿に変身できたことから、トゥワイスの生存説が浮上することになります。
トガヒミコと麗日お茶子の戦闘の決着
一騎打ちとなった戦いで、両者は激しい打撃を交わしながらも譲らない展開が続きます。
戦いを通じて、出久への想いや互いの本質的な部分が明らかになっていきました。
周囲から理解されない思考に苦しんできたトガヒミコに対し、お茶子は全面的な受容の姿勢を示します。
両親にすら否定された自身の嗜好を受け入れられ、トガヒミコの心は次第に開かれていきました。
ヒーローとヴィランという立場を超えて、2人は深い絆で結ばれます。
「私カァイイ?」と微笑むトガヒミコに「世界一」と応えるお茶子とのやり取りは、非常に印象的なシーンです。
お茶子への告白と輸血のドラマ
激しい戦いの末、お茶子は致命的な失血状態に陥ります。
唯一の理解者を目の前にしたトガヒミコは、最初で最後の恩返しを決意しました。
お茶子の命を救うため、トガヒミコは自身の姿をお茶子に変え、輸血を開始します。
感謝の言葉を残しながら、トガヒミコはお茶子の傍らで静かに息を引き取りました。
まとめ
トガヒミコは、血液への強い関心から連続失血死事件を起こし、ヴィラン連合に身を置くことになった少女です。
変身する個性を持ち、好意を抱く相手の能力まで使用できる特殊な才能を持っていました。
最終決戦では麗日お茶子との一騎打ちとなり、激しい戦いを繰り広げます。
戦いを通じて互いを理解し合った2人は、立場を超えた絆を育みました。
トガヒミコは瀕死となったお茶子を救うため、自身の血液を輸血して命を落とします。
彼女の死後、お茶子は同じ悲しみを繰り返さないよう、個性カウンセリング拡張計画に携わっていました。